【2000.10.11】

半蔵門の宝島社に、女性向けパソコンムックの打合せに行く。レベル設定とか、ネタの絞り込みとか、インターネットとパソコンの比重とか、切り口とか、問題が多くて、まとめるのが難しそうな企画ではある。しかも、〆切は近いと来ているから大変かも。とりあえず、企画がフィックスする前に一度相談してもらえると助かる。まあ、ネタとしては面白そうなので、いっぱい書こう。
小野不由美著「風の万里 黎明の空 十二国記(上・下)」(講談社文庫、各629円)を読む。シリーズ第一作の「月の影 影の海」に続き、多分、このシリーズのメインであるはずの慶国王陽子の話。王になるということ、王を選ぶということ、王であるということ、に続いて、今回は、王と国と民についての各論的内容。時間的には、一作目の直後の話だけど、ここで各論をやるために、回り道をして、他の国の話があるということだろう。ファンタジーは世界を確立してなんぼなので、この手続きは重要。「ハリー・ポッター」シリーズは、そのへんが適当なのが残念なんだよなあ。まあ、適当だからこそ、より多くの読者を獲得できるし、話もシビアになりすぎずに済んでるんだろうけど、俺は、十二国記のシビアさの方が好きだ。というのは、多分、俺がファンタジーの良い読者ではないということかも知れないけど。しかし、相変わらず情け容赦のない話ではある。
はやみねかおる・松原秀行著「いつも心に好奇心」(講談社、950円)を読む。講談社の阿部さんに送っていただいたもの。はやみねかおるの「夢水清志郎シリーズ」と松原秀行の「パソコン探偵団」シリーズの新作がそれぞれ一本づつ入った特別版。しかも、両者は、「クイーン」「ジョーカー」「飛行船」「人工知能」という四つのキーワードを使ったミステリになっているという趣向。送られた本には「執筆お願いします」と書いてあるし、今、児童小説を書いてる最中でもあるせいか、読み方がいつもと違ってしまって、何だかなーとは思う。はやみねかおるの「本格ミステリ」にしようと思うあまりのアクチュアリティの無さと、松原秀行のベタに現実性を高くする手法のどちらも、気になってしまった。その中間辺りのスタンスで書きたいものだ。いや、どちらも読者としては充分面白いんだけどさ(ただパソコン探偵団の方は、回文にこだわりすぎて物語が薄いのが残念だけど。はやみねかおるも、怪盗だすのにとらわれてトリックが弱い)。しかし、この二人がいる中にミステリで殴り込もうとは、やっぱり思わないほうが良さそうだなとは思う。妖怪小説で正解かな。ともあれ、早い時期に阿部さんに原稿を見てもらわねば。
MacFanInternet用に、「Excite翻訳」のレビューを書く。Web上での翻訳サービスだけど、これが面白い。普通の翻訳とかWebページの翻訳とか、日本語で英語サイトを検索して、検索結果も日本語で表示する機能とかあって、それぞれに便利だけど、なんといっても楽しいのが、自分のページの英語バージョンを作ってくれる機能。早速、このサイトも英語版を付けてみた(表紙にも用意してるけど、取りあえず見たい人は、「ここ」をクリックしてね)。まあ、所々日本語だったりもするけど、フリッツ・ラング監督の「暗黒街の弾痕」が「You Only Live Once」とちゃんと原題に翻訳されてたりして、結構実力ありそうなのだ。HTML一行書くだけで英語サイトが作れるというのも魅力。

【2000.10.12】

来週は半ばくらいから異常に忙しくなりそうなので、今日は休みにする。多分、月曜くらいまで、あんまり真面目に仕事はしない予定。で、今日は、VAIOに録画してたテレビ番組を見たり、ドラクエしたり、家族で散歩したり三井ビルの科学館行ったりしてダラダラと過ごす。日経ホームの仕事で取り寄せた長崎の角煮まんじゅうとか、佐賀の文雅のカレーとか、福岡の柚子庵の梅ゼリーとかも食う。一応、仕事の準備みたいなこともちょっとだけする。

【2000.10.13】

かみさんと二人で池袋へ。ちょっと事情があって、12月の廉の誕生祝い用のオモチャをトイザラスで購入。他に、ようやく見つけた「ウルトラマンかるた」も購入。その後、かみさんの綿パンとシャツ、俺のシャツも購入。しかし、シャツのつもりで買った俺の服は、サイズが大きすぎて、しかも前がファスナーで閉めるタイプだったんで、いきなりジャケットとして着ることになる。何だかね。秋物のシャツ、あんまり無いのに。「ウルトラマンかるた」は、ウルトラマンだけあって、廉は燃えて遊ぶ。
スティーヴン・キング著「ライディング・ザ・ブレッド」(アーティストハウス、1000円)を読む。例の電子出版のみで発売されていた中編の邦訳本。結構オーソドックスな怪談噺のスタイルを利用してオチを効果的にする手法は良いんだけど、結果として怪談になってないのがイヤだ。途中、ホント怖いのになあ。キャンプ場で語られるような怪談(フックの話みたいなの)への愛着が感じられて好きだけど、やっぱ、これやるなら、ちゃんと出すもの出して、怪談のパロディはやっぱり怪談として怖い、という方向に持っていって欲しかった。
録画してたテレビドラマ「ラブコンプレックス」を見る。唐沢寿明のクサ芝居が下らなくて良い。反町氏は、何か益々岩城滉一化してて、ドラマ全体の足を引っ張る。まあ、重い役割はなさそうだし、影の女帝とされる木村佳乃の迫力はないわカツゼツは悪いわのミスキャストぶりよりはまし。何か、ネタが割れまくる気もするけど、面白いことは面白い。この後の展開に期待だな。
宝島社の伊藤さんと、PDA企画7ページ分の打合せ。このところ多かったPDAネタだけど、こういうオチャラケ企画は初めてなので、ちょっと面白そう。

【2000.10.14】

朝から、家族で多摩動物公園に行く。今日からパスネット導入ということで、普段利用してるSFメトロカードで、京王線も多摩モノレールにも乗れてしまうのが楽しくも便利。多摩動物公園は、実は行くのは初めて。何か無駄に広いぞ。ライオンバスは、思った以上に面白い。ライオンがサービスしてくれるからなあ。人が入ってるのかと思うぞ。というか、多分入ってるな。廉が良く歩くので助かる。しかし、ここの動物は、手入れが行き届いているのか、どれもキレイだな。上野とはエライ違いだ。あと、かみさんが言ってたんだけど、キリンって、実物は全然黄色くないのに、何故絵に描くと黄色になってしまうのか、謎だ。
CD-ROM Fan用にCD-ROM「レゴ・レーサー」(アイドス・インタラクティブ、オープン価格)を見る。パソコン上でレゴで作った車を走らせてレースするというゲーム。マリオカートのレゴ版みたいな感じで、色々アイテムで相手を妨害したりもできる。しかしキーボードで操作するのは難しくて、アクセル用の右手の中指に力が入りすぎて、その後しばらくキーボードが打てず仕事にならなくなった。間抜けである。
テレビドラマ「ただいま満室」を見る。ベタだけど、榎本加奈子はベタが一番。これは、毎週見るでしょう。今クールは、これと「ラブコンプレックス」の二本だけだな、ドラマは。「お笑いV6病棟」も、今どきこれだけベタなコントは、これはこれで楽しい。笑えはしないけど。

【2000.10.15】

セシールで買ったCDラックが届いたので組み立てる。例によって廉が異様に盛り上がって手伝いたがる。組立て途中で既にイヤな予感はしていたが、出来上がってみると予想以上にデカい。しかも、扉部分の構造に無駄が多くて、収納枚数が本体のデカさの割に少ない。ちょっとヘコむ。扉にCDが飾れるなんてギミックは要らん。省スペースでいっぱい入るやつを作れ。
夜、自分ちで動かないCD-ROMを見に青木さんがやってくる。で、なんだかんだで3時ごろまで話し込む。アマチュアバンド業界(どういう業界か)についての話とか、プロについての話とか、CD-ROMの話とかそういうの。あまり内容はないが面白くて、明日早いのに、つい長話。
青木さんから、福島名物というか、前田さんに言わせると日本一美味いという「エキソンパイ」をもらう。よくある、パイの中にクルミ餡が入ったお菓子だけど、パイの香ばしさと甘くない餡で、確かに美味い。この手のお菓子の中では一番かも。

【2000.10.16】

今日は朝7時起き。ということで、1時間くらいしか寝られず。このところ、あんまり眠れてないんでキツイ。このトシになると慢性的な寝不足はこたえるのよ。ちょっと前まで、ほとんど寝なくても平気だったんだけどなあ。とにかくシャワー浴びて無理矢理目を覚ます。
で、青山というか外苑のTEPIAに、通産省のマルチメディアグランプリの審査員やりに行く。今日は二次審査というか本審査というか、最優秀賞と部門賞を決める。審査の詳細は公表してはいけないらしい。ただ、結構面白い結果になったとは書いておこう。当初、8時までという話だったけど、5時には終了した。目出度い。帰りは、ちょっとわけあって、延々と新宿方面に向かって歩きつつ、本屋とかカバン屋とかをウロウロする。
岬兄悟・大原まり子編「SFバカ本 だるま編」(廣済堂文庫、552円)を読む。バカSFを集めた、全編書き下ろしのアンソロジー。ゴーストストーリーの新展開を見せる難波弘之の「ゴーストパーク」、下らなくてカッコいい牧野修の「踊るバビロン」、絵的に笑う岬兄悟の「薄皮一枚」、ツインピークスかと思わせてホラーかと思わせて、強烈に下らないオチに持っていく井上雅彦の「フィク・ダイバー」など、下らないバカ話満載で楽しい。こういう短編って普通雑誌には書けないだろうから貴重。

【2000.10.17】

セシールで買った、ビデオラック三台をかみさんが組み立ててくれたので、部屋に入れてみる。幅15センチでキャスターがついてて、高さが170センチあるという縦長い引き出しみたいなラック。これを部屋の隅に三台並べる予定で購入。CDラックと違って、それなりにキレイで、収納本数も多く、まず満足。しかし、計り間違えたのか三台入らない。しょうがないので、その横にある本棚を少し動かして、ギリギリで収納。文庫本とかも入るので、地震対策に、下に書籍、上にビデオテープという形で収納することにする。しかし、入れてもいれても、入れたい物は多く、ちょっと泣きたくなる。
宝島のウルトラONE用のPDAお笑い原稿を書く。宮大工をやってて、デジタルができる父ちゃんを中心にした、バカボン家とゴハンがすすむ君家を混ぜたような家族(どういう設定なんだ、伊東さん)が、おじいちゃんにPDAを勧めるというネタ。セリフとかキャッチが多くて、案外時間がかかる。途中、逃避して長電話して幸せな気分になったりしてたら、さらに時間がかかる。しかし、どうにか7ページを書き終えて、フラフラになって寝る。

【2000.10.18】

書き終えたと思ってたPDAお笑い企画原稿に、書き残しがあったので、それを追加。さらに、SPA!用に、ソニーのMDデッキ「MDS-PC3」を触ってみる。欲しい。CD-ROMドライブに入ってるCDから、曲をドラッグ&ドロップするだけでMDに録音できる機能は魅力。これの逆もできると、もっといいんだけど、著作権的に無理なんだろうな。
徳間文庫編集部編「問題小説傑作選6 時代情恋篇 逢魔への誘い」(徳間文庫、648円)を読む。官能時代小説のアンソロジー。時代物で官能物だと、ねっとりしてて良いなあ。しかも、悪い女がガンガン出てきて嬉しい。池波正太郎「女毒」、早乙女貢「おいらん振袖」、出久根達郎「恋闇沖漁炎佃島」、西村望「こけ猿」が良い。あと別格で山田風太郎「筒を売る忍者」と藤原審爾「逢魔の辻」。
CD-ROM Fan用のアダルトDVD-ROM「インモラル天使 罪」「インモラル天使 罰」(シネマジック、各6800円)を、眠気に負けるまで見続ける。詳細は明日。

【2000.10.19】

ずーっとCD-ROM Fan用のアダルトDVD-ROM「インモラル天使 罪」「インモラル天使 罰」(シネマジック、各6800円)を、し続ける。グラフィックボードの相性が悪く、選択肢の文字が表示されないせいで、マルチエンディングを見るのに異常に苦労した。通常の三倍以上時間がかかったと思う。で、ツマンナイんだから困った。まあ女優が不細工なのは、SM物の常道だから良いとして、ストーリーの底の浅さにも目をつぶるとしても、演出や進行のマズさがひどくて、どうしょうもない。その後レビューを書くのは、対になったタイトルを対の原稿として書くというネタなんで楽しかったんだけど。何だか心が荒んじまったぜ。
夕方、吉川さんが来て、iMovie本の打合せ。iBookの新しいのを持ってきてもらって、全体の構成もできて、ようやく本格始動。吉川さんは、近所の美味いものといって、「梅むら」という店の饅頭を持ってきてくれた。さらに廉にミニカーのお土産までいただいた、ありがとうございます。気合い入れて本作りましょう。なるべく短時間で。梅むらの、梅の甘露煮が丸ごと入った饅頭は、かなり美味い。野方に店があるらしい。
山田風太郎著「御用侠」(小学館文庫、619円)を読む。前評判とか、出だしの調子よさほどには痛快時代劇ではなかったけれど、正義とか善とかって何? というテーマを風刺になりそうでならない、社会派になりそうでならない調子の良さで書いていく手際が良くて楽しく読める。こういうストーリーに河内山宗俊を持ってくるのが上手いなあ。 山田風太郎といえば、角竹さんが「忍法相伝73」を入手したらしい。羨ましい。貸してもらいたい。読みたい。

【2000.10.20】

九段下の毎日コミュニケーションズにMacFanの「対決特集」用座談会に行く。まずは、リムーバブルディスク対決。俺はCD-R擁護派の立場で、無駄に喋り倒す。2ページ分なのに気がつくと2時間喋っている。バカである。でも、リムーバブルメディアの捉え方って、この一年で絶対変わったと思う。ハードディスクが安くて、安いパソコンにも10GB以上入ってたりするから、退避目的はもう無いだろうし、後はバックアップと受け渡し。ならCD-Rで充分。汎用性高いしね。さらに続いて、年賀状作成ソフトのバトルロイヤル。宛名作成系と印刷ユーティリイティ系に分けて考えるとか、そういう話を、また喋りすぎる。ホント、単なる喋り好きだな、俺。楽しんでもらえてたらいいけど、不快だったらすみません。
帰りに、何故か、仕事二本受ける。昨日、MacFanBeginners断ったのに、MacFanとMacFanInternetで、1ページと2ページ半。 ありがたいと言えばありがたいが、大丈夫かと言えば大丈夫かと思う。
山田正紀著「機神兵団 9」(ハルキ文庫、640円)を読む。あと一冊で終わる。何か、どんどんハードなSFになって、時間が渦を巻いて人間に襲いかかったりしてるんだけど、それでも、きちんと活劇シーンがメインになってるから凄い。面白いなあ。長さを感じさせない。