真・百物語 妖怪紳士録


 販売元:大映
  定価:8800円(税別)
動作環境:HYBRID仕様



 「大魔神」で時代劇と特撮を合体させた大映が、そのノウハウをつぎ込んだ「妖怪」三部作のCD-ROM。百物語の祟りを描いた、安田公義監督による「妖怪百物語」('68)、バビロニアの妖怪ダイモンに立ち向かう日本の妖怪軍団の戦いを描く、黒田義之監督の「妖怪大戦争」('68)、特撮と時代劇と股旅物をミックスして、前二作の黒田、安田両監督が演出した「東海道お化け道中」('69)。この妖怪三部作の舞台裏写真などの貴重なデータや名場面、映画に登場した三十三の妖怪達のプロフィールや彼らにまつわる逸話など、全部で百のコンテンツが収録されている。それぞれのデータを見るごとに、一本づつ蝋燭の明かりが消えていくという百物語をなぞらえた演出が効果を上げている。妖怪の造形も見事だ。
 大映では、大映電脳文献シリーズとして、「ガメラ〜大怪獣空中決戦〜デジタルアーカイブ」「大怪獣ガメラ」「大魔神」を発売中。次は眠狂四郎などをお願いしたい。
(納富廉邦)
(DOS/V MAGAZINE START 1996.03)

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