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TALKING CLASSIC TALES


販売元:MultiDimensionalCommunications Inc.
価格:輸入盤
対応機種:Macintosh


●TALKING CLASSIC TALES

グリム童話の古典5編を集めて電子絵本にしたCD-ROM。収録されているのは「長靴をはいた猫」「かえるの王子様」「女王蜂」「ルンペルシュテルスケン」「小人の靴屋」の五つ。横に三分割された画面の一番上に絵、中段がテキスト、下が操作パネルになっていて、操作は、進む、戻る、読むという表示をクリックするだけだ。絵はアニメーションではなく静止画で、所々にスライドショーが入っている。英語によるナレーションもあって、語学の勉強にもなるかもしれない。難しい単語をクリックすると解説が現れるオンライン辞書機能もあるが、もちろん全て英語だ。

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THE 7th GUEST


販売元:Virgin Games
定価:輸入盤
対応機種:Macintosh、DOS/V


●THE 7th GUEST

Movieと3DCGで構成された画面と、その見せ方の演出が素晴らしいCD-ROM。パズルを中心にした謎解きもので、実写取り込みによる役者達の演技も素晴らしい。英語版しかないので、英語の聞き取りに自信がない人には苦しいけれど、詳細なガイドブックも発売されているし、ゲーム自体はパズルが解けさえすれば先に進めるから、さほど心配はない。それよりも、この演出に触れる喜びの方が大きいだろう。怪しい館の中で繰り広げられる、この世のものとは思われぬパーティーを存分に味わってほしい。持っていて損はない一枚だ。

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THE COMPLETE MAUS


販売元:ボイジャー
定価:6500円
対応機種:Macintosh


●THE COMPLETE MAUS

アート・スピーゲルマンが描いたコミック「MAUS」全編を収録し、それに関連資料を付加したCD-ROM。ホロコースト時代を生き延び、アウシュヴィッツから生還したユダヤ人の父をモデルに描かれた「MAUS」は、世界13カ国で翻訳出版され、日本でも出版されている。ユダヤ人をネズミ、ドイツ人をネコ、ポーランド人をブタにデザインして、ナチスのユダヤ人迫害の様子を描写している。他に、スピーゲルマンによる他のコミックやエッセイ、父親へのインタビュー、当時のポーランドの地図やアウシュヴィッツ収容所の地図などの資料も豊富に収めている。是非日本語化して欲しい一枚。

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The Complete OZU


販売元:東芝EMI
定価:7800円
対応機種:Macintosh


●The Complete OZU

日本が誇る最強の映画監督小津安二郎のデータベースCD-ROM。小津安二郎監督作品の全スタッフ・キャスト、解説の付いた作品リスト、スタッフ、キャストへのインタビュー、現存するポスター、フィルム、遺品、予告編、パンフレットなどのビジュアル資料も多数収録した上に、失われた18本の作品に関しても、集められる限りのビジュアル資料を使って再現。ドナルド・リチー著の小津研究論文「小津安二郎の美学」も完全収録。小津と日本映画が一望できる。役者からや、スタッフからも検索できるのが嬉しい。CD-ROMでは現在唯一ともいえる、映画ファン必携の一枚。

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The First Emperor of China


販売元:ボイジャー
定価:9500円
対応機種:HYBRID


●The First Emperor of China

中国の最初の皇帝、つまり、秦の始皇帝のこと。この万里の長城を作った、中国全土を初めて統括した皇帝とその時代についての映画をメインに据えて、関連資料を満載したのが、このCD-ROMだ。映画は万里の長城の空撮や、古代遺跡発掘の模様など貴重な映像が多数収められている。解説は、始皇帝の遺跡発掘調査団の主任研究員であった、中国系アメリカ人のチンチー・チェン博士による詳細なもの。このような、映画とテキストや図版との立体構造によるCD-ROMは、ボイジャーの得意とするところで、この作品も、ツボを押さえた分かりやすい作品になっている。

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THE JOURNEYMAN PROJECT 2 BURIED IN TIME


販売元:Sanctuary Woods Multimedia,Inc.
定価:輸入盤
対応機種:Macintosh


●THE JOURNEYMAN PROJECT 2 BURIED IN TIME

時間旅行によって歴史を改竄するという、時間犯罪を防ぐエージェント5の活躍を描く「ジャーニーマン・プロジェクト」の続編が登場した。今回は「BURIED IN TIME」というタイトルが付けられている。時間に埋もれて、とでも訳すのだろうか。ストーリーも、与えられた指命を全うする前作に比べ、タイトル通り、様々な時代をさまよいながら、自らに着せられた罪が無実である証を立てるという、ちょっと複雑な物語になっている。
 画面の感じも、アメリカのSFらしい硬質なアメコミ調の映像だったのが、今回は、人物も実写になり、背景もまるでMYSTを思わせるような、落ち着いた画面だ。全編3DCGで作られた映像は、ほとんど映画に使われているCG並みの美しさで、動作も前作に比べ、かなりスムーズになった。アニメーションになる部分はやや重いけれど、移動や場面が変わる部分などは、LC630クラスでもそれほどストレスを感じない速度で動く。
 ゲームとしての難易度は相変わらず高い。ちょっとした油断で、簡単にゲームオーバーになってしまうのは考え物だが、ゲーム好きの人にはちょうどいい程度だろう。マウスだけで操作できるのは良いけれど、上下左右に常に気を配っていなければならないので、もう少しクリックしやすくして欲しかった。
 時代は、ダ・ヴィンチのアトリエや、ピラミッド建造など、過去の有名な時代へ飛ぶので、その背景となるグラフィックを見ているだけでも楽しい。ゲームより、そういう部分に興味がある人向けに、アドベンチャー・モードの他に、ウォークスルー・モードがあるので、ゲームに自信のない人は、こちらで遊んでみるのもいいだろう。ウォークスルー・モードといっても、ゲームのルールにある程度縛られるので、好きな場面を気楽に見に行くというわけにも行かないけれど、ゲームオーバーになっても、その続きからプレイ出来るので、安心して遊べる。アドベンチャー・モードでは、こまめなセーブは欠かせない。
 CD-ROM3枚組の大作で、しかも、最初は手探りで時代を飛び回ることになる。そういう、自由度の高さは評価できるが、CD-ROMを頻繁に交換しなければならないのは、ちょっと面倒くさい。相変わらず、ネイティブな英語力が無いと、英語版はほとんど理解不能なので、英語が得意でない人は日本語版を待とう。

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The Madness of Roland


販売元:Hyper Bole Studios
定価:輸入盤
対応機種:Macintosh


●The Madness of Roland

中世の英雄で、叙事詩「ローランの歌」で知られる、シャルル大帝の甥ローランを主人公にしたファンタジー小説をCD-ROMで出版した、作者(グレッグ・ローチという人)がいうところのインタラクティブ小説。全編、文章を中心に構成されていて、中心エピソードと登場人物の独白で書かれている。ページをクリックすると、登場人物ごとに異なる声優が、まるで芝居のように、セリフを喋る。また、ページ毎に注釈やイメージ絵画などを表示する機能もあり、スタイルとしてはエキスパンド・ブックに似た感じだ。総容量1.6GBのディレクターズ・カット版もある。

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The Marilyn Monroe Files


販売元:NOVELL
定価:輸入盤
対応機種:Windows


●The Marilyn Monroe Files

マリリン・モンローが嫌いな人っているんだろうか。タイプとして好みじゃないという人はいるかもしれないけど、映画とかちゃんと見ちゃえば、嫌う事なんて出来ないと思う。「お熱いのがお好き」のモンローを見てるだけで、俺なんかは、もう幸せになっちゃう。「アスファルト・ジャングル」「モンキー・ビジネス」なんかの、若い頃のチョイ役も可愛いし、後年の何かもう神々しくなっちゃった女神のモンローも、切なくて好きだ。女性の好みという点だけで言えば、俺はブリジット・バルドーの方が何百倍も好きなんだけど、女優としてのマリリン・モンローは、そんな好みなんていうチャチな枠を超えて、魅力的だ。「そうかなー」と言う人、すぐにレンタルビデオ屋に行って、モンロー映画を五、六本まとめて借りてきて見てみてね。凄さはすぐ分かるから。
 このCD-ROMは、そんな、誰からも愛されたマリリン・モンローの死の謎を解きあかそうという、中々大それた企画の作品。彼女の死と、その周りの事情については、今でも沢山の暴露本や検証本が出版されていて、様々な説が、もう本の数だけあるという状態。このCD-ROMでは、ウソかホントか分からない、膨大なマリリン・モンローとその周辺の資料を収録して、プレイヤー自身が、マリリンの死を調査することで、その人なりの彼女の死についての結論を出してもらおうという趣向になっている。
 見た目はほとんど、推理アドベンチャー・ゲームみたいだ。プレイヤーは、検事、レポーター、警官、検死官の四つの職業の人間になって、それぞれの職業の利点を生かした調査を行う。L.Aの町の写真をクリックして、チャイニーズ・シアターとか、ブルーバード、警察署、空港などにアクセスし、資料や証言に当たっていく。マリリン・モンロー及びその周辺の人物が出入りしていたというバーでは、そこの客と会話することで、情報を引き出す。正に推理ゲームだ。検死官なら、検死報告書や健康診断のカルテなどを見ることが出来るし、検事はFBIやCIAの報告書を読むことが出来る。そうやって、自分のフィールドからの調査で導き出される結論を、自宅のパソコンに入力していくことで、マリリン・モンローがどのようにして死に至ったのかを検証していく。仮説は、各職業につき二つ、計八つの説を見ることが出来る。職業はゲーム中にも自由に変えることが出来るので、警官になって調査をしていて、検死報告を見る必要が出てくれば、すかさず検死官になって資料に当たる、といった調査が出来る。そうやって、彼女の死の周辺にいる膨大な人間たちを調べ、死の当時の状況を調べ、必要とあれば、彼女のフィルモグラフィーや生い立ちなども見て、死の状況を再現していく。
 用意されているデータは、メチャメチャ多い。しかも、政財界を巻き込んでのスキャンダルにも発展した事件だけに、登場人物も多いし、人間関係もやけに複雑だ。それらを整理して、パソコンの画面にある人物や動機などの空欄を埋めていくと、それぞれの説を再現するスライド・ショーを見ることが出来る。しかし、このスライド・ショーが、よく出来ていて、どの説を見ても、まるでそれが正解みたいに見えるのは困ったもんだな。だからこそ、彼女の死は今に至っても謎とされ、こんなCD-ROMも出てくるんだろうけど。
 検死報告にも書かれている自殺説(自殺と断定されてはいないのだけれど)はもちろん、大統領スキャンダル絡みのCIA殺人説、FBI殺人説、マフィア殺人説、果ては、クレオパトラの制作で多大な負債を抱えた20世紀フォックス社による保険金殺人説まで、様々な説が、それなりに説得力を持って説明されちゃうから、もう最後は、資料に当たっている時の自分の感じと、説明を見ての感じを頼りに、自分なりに正解を見つけるしかないんだけど、ずーっと彼女の死を調査しているうちに、本当に、色んな考えや、彼女の精神状態なんかが、妄想になって頭の中を渦巻いて、何だか俺は泣けてきちゃった。英語版だから、実は半分くらいしか分かってないんだと思うけど、それでも面白い。是非どこかでローカライズして欲しい。
 全然関係ないけど、このCD-ROMを見て、ずーっとモンローのことを考えてたら、何故か宮沢りえがかぶってきちゃった。年上の最初の亭主(ビートたけし?)、大リーガー(貴の花?)と続いたモンローの結婚。次は作家だなー、りえちゃん、とか分けワカンナイことが頭をよぎる。どっちもコンプレックス強そうだしなー。

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The Masters - An Interactive Journey Through Its 60-Year History


販売元:TBS
定価:未定
対応機種:Macintosh、Windows


●The Masters - An Interactive Journey Through Its 60-Year History

マスターズ・トーナメントと言えば、ゴルフをほとんど知らない人でも、その名前くらいは知っている、ゴルフ・トーナメントの最高峰だ。何というか、まあ、競馬で言えば凱旋門賞とか、フットボールで言えばスーパーボウルとか、女子プロレスで言えばジャパングランプリとか、映画で言えば今年「おかえり」という日本映画の傑作が招待されているトリノ国際映画祭とか(急にマイナーになるな)そのくらいメジャーで、伝統もある、ゴルファー憧れの大会だ。そのくらいのものだから、当然のようにCD-ROMも発売された。
 このCD-ROM、発売はTBS、バックに博報堂が付いた国産なのだ。ゴルフ雑誌を見ていると、そのほとんどが、どうやったらスコアを上げられるかとか、どのクラブがいいかとか、そういう情報が中心で、それに日本の大会のレポートが付く程度。競馬のように、文化的側面や歴史的側面からの記事を中心にしたものはほとんど見あたらない。基本的に、日本人のゴルフは、文化ではないらしい、というのが、僕の個人的な見解だったのだけれど、このようなCD-ROMが日本で作られるのを見ると、そろそろ、日本のゴルフ文化も変わって来るのかな、とかは思う。まあ、英語版を先に出すあたりが、やっぱそういうもんか、とも思うけど。
 マスターズ大会でデモをやって好評だったり、コンパックのパソコンにバンドルされることが決まったりと、アメリカではかなりの評価を受けているようだけど、果たして日本はどうか、というのは興味深い。
 実際、このCD-ROM、国産CD-ROMのデータベースの中では、ほぼトップクラスと言えるほどで、ゴルフを知らない人でも見応えある、コンピューターを知らない人でも使える、という感じの良くできた作品だ。データのリンクや、それまで見たデータのヒストリー検索なども使いやすく、メニューやボタンも大きくて分かりやすい。
 内容は、五つのメニューから構成されている。1934年の第一回大会からのデータと解説を収録した「Tournament」。ここでは、優勝者の写真や、1956年以降は勝敗を決した映像のクリップ、スコアカードやスコアグラフも見ることが出来る。過去の全ての優勝者と、二回以上二位になったことのある選手の個人情報とマスターズでの戦績を収めた「Players」。「Tournament」で表示されるスコア表の選手名をクリックすることで直接「Players」の該当選手データにジャンプすることも出来る。更に「The Course」というコーナーでは、マスターズの行われるオーガスタ・ゴルフ場のホール別立体図(3DCG)と、選手による解説、コースのウォークスルー・ムービーで、オーガスタのコースを多角的に見ることが出来る。各ホール毎に、そこでの名勝負のビデオも見ることが出来る。これを見ると、日本のコースとは設計理念から違うんだな、とつくづく思う。広いフェアウェイと、まっすぐなコースで、起伏に富んでいる。まぎれのないコースというか、運や器用さよりも、基本テクニックと強さだけが勝負を決めるようになっているように思う。「The Legacy」と題されたセクションは、オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブの創設者、球聖ボビー・ジョーンズのインタビュー、そしてボビーの盟友クリフォード・ロバーツの著作が収録されている。この二人が作ったゴルフクラブで始められた、プライベートな招待大会が、このマスターズなのだ。このセクションでは、他に、第一回大会のプログラムや、選手からの手紙、インタビューなどが収録されていて、マスターズの歴史を資料から知ることができるようになっている。最後の「Anecdotes」は、記録にまつわるエピソード集。
 ゴルフものは、CD-ROMもシミュレーション中心だっただけに、こういう歴史的な側面を重視したタイトルが出てくるのは、やっぱり嬉しい。

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The Oregon Trail


販売元:MECC
価格:輸入盤
対応機種:Macintosh



●The Oregon Trail

19世紀のアメリカ西部開拓時代、当時の西部のエルドラドと呼ばれたオレゴンのWilliamette Valleyに向けて、4人の仲間達と牛付きの四輪ワゴンで旅をするゲーム。フロッピー・ディスク版でベストセラーになったもののCD-ROMバージョンだ。ゲームは、仲間を決め、積み込む荷物を選んで出発、途中で、食料や衣服を土地の住民と交換したり、川下りをしたり、ヘビに噛まれたり病気になったりしながら、目的地への旅を続けるというもの。旅の記録が自動的に作られるので、ゲーム後、それを読んで思い出すことも出来る。古き良きアメリカをのんびり体験できる。最近日本語版も出た。

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The Rosetta Stone


販売元:西武百貨店
定価:38000円
対応機種:Macintosh


●The Rosetta Stone

イアン・ミッチェルのバンドとは関係なく、小学生から始められるインタラクティブな英語学習ソフト。簡単な英語の基礎から始まり、道順を聞く、道順を教えるなどと、段階をふんで日常会話を学んでいけるようになっている。学習には、多数の絵や写真が使われ、発音も実際にアメリカ人が発音する単語やフレーズを聞くことができるようになっている。練習問題的なテストがあり、アメリカ人が発音する単語を聞いて、それに合う絵や写真をクリックするものや、絵から英語を選ぶもの、発音を聞いて、そのフレーズをタイピングするものなどで、広い範囲で学べる。自分の声を録音して、聞き比べるモードもある。

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The Talking Dictionary


販売元:
価格:輸入盤
対応機種:Macintosh


●The Talking Dictionary

アメリカが世界に誇る辞書、ウェブスターのNew Collegiate Dictionary(英英辞典)第9版をCD-ROMにしたもの。見出語はなんと16万語。さらに、タイトル通り、このCD-ROMは喋る辞書になっている。単語を表示すると同時に、ラジオのアナウンサーによって吹き込まれた正しい発音も聞くことが出来る。検索は、画面の端に表示されているA〜Zの中から目的の単語の頭文字をクリックして、あとはページをめくる、書籍的な使い方や、目的の単語を入力して、直接その項目にジャンプするかの二通りが使える。さすがウェブスターだけあって、情報は詳細で楽しい。

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The Ugly Duckling


販売元:Morgan interactive.Inc.
定価:輸入盤
対応機種:Hybrid仕様



●The Ugly Duckling

The Ugly Duckling、つまりみにくいアヒルの子だ。メインキャラクターのみにくいアヒルの子人形がバンドルされた、子供向けの絵本CD-ROM。絵本を読みながら、適宜好きなところをクリックして遊べる「Play」モード、自動的にページをめくって、物語を楽しむ「Watch」モード、収録されている三曲のあひるの歌を聞く「Play Music」モードなどの機能があり、それらの操作方法を、案内役のゴリラのモーガン君が、愛嬌万点の表情で説明してくれる。派手すぎない親しみやすい絵だし、物語自体もシンプルなので、さほど英語が得意でない人でも、子供と一緒に遊べる。

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ISAAC ASIMOV'S THE ULTIMATE ROBOT


販売元:MICROSOFT HOME
定価:輸入盤
対応機種:Macintosh、Windows



●THE ULTIMATE ROBOT

ロボット三原則の生みの親であり、SF小説の父でもあるアイザック・アシモフ。彼の描いたロボット像を中心に、現在研究されている物、実用化されているものなど、ありとあらゆるロボットに関する資料を集めたCD-ROMだ。マイクロソフト製らしい、実に良くできたインターフェイスで、好きなデータに簡単にアクセスすることが出来る。映画やテレビなどに登場したロボットの映像や、アシモフによるロボットを組み立ててみるシミュレーションなど、楽しい仕掛けもあり、トータルでロボットの世界を楽しめるようになっている。アシモフの文献も多数収録。

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Thumbelina


販売元:Time Warner Interactive
定価:輸入盤
対応機種:Windows


●Thumbelina

アンデルセンの名作「親指姫」の絵本CD-ROM。ワーナーでアニメ映画化した親指姫の映像や音声を使ってインタラクティブ絵本にしたもの。ストーリーを追うだけではなく、子供向きのミニゲームも楽しめるようになっている。

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TICO〜ティコ〜


販売元:日本IBM
価格:7800円
対応機種:Macintosh、Windows


●TICO〜ティコ〜

小学館とかの学習雑誌で、アニメの主人公が案内する海底探検とか、宇宙の旅とか、そういうのがあった(今もあるのかな?)。そこで学べる知識というのが、これがまた、小学生だから覚えることが出来るような、無駄にマニアックな知識で、大人はついていけねえや的なものなんだけど、そういうことを積極的に覚えていく子供が、やっぱり後々かしこい大人になったりするようだから、教育は侮れない。もちろん例外はあるけど。
 で、このCD-ROM「TICO〜ティコ〜」なんだけど、アニメ「七つの海のティコ」のナナミとアル、そしてシャチのティコと一緒に世界の海を旅しながら、海の知識を深めていこうという、正に昔なら雑誌の別冊付録についているような内容のソフトなのだ。うーむ、時代はここまで来てるのか?ホントに。
 人付き合いの苦手な無口な海洋学者である父親に船をプレゼントするため、金持ちの持ち出す条件(100日以内に世界一周の航海をすること)をのんで旅に出るナナミと、父の相棒アル。元のアニメを知らないから言うのもなんだけど、ムチャクチャでんがな。大丈夫か?そのオヤジって感じだけど、まあ、娘は元気に出発するわけですよ、オンボロ船で。
 ゲームは、その航海中に起こる様々なトラブルを解決することで進んでいく。最初からいきなり船のエンジンが故障して、しかも部品を海に落してしまうという深刻なトラブルが起こってしまう。ナナミの素潜りか、アルの潜水球で部品を探す「海底探検ゲーム」の始まりだ。このゲームはその後何度も出てくる。マウスで海底のあちこちをクリックして、パーツや金貨なんかを見つけるのだけれど、結構難しい。ナナミは息が続かないし、潜水球は小さい物を掴むことが出来ない。タコに墨をかけられたり、ウツボにおどかされたり、結構妨害も多く、ここで結構日数を使ってしまう。
 ようやくパーツを探し当てると、今度はエンジンを組立てなければならない。しかも三回失敗するとゲームオーバーという厳しいもので、大人でも下手すると失敗するぞ、これ。ヒントで完成写真を見ることが出来るけど、それでも難しい。
 更に、立ち寄る港でもパズルや迷路、人探しなどの様々なゲームが待っていて、それをクリアしなければ先に進めない。イベントの数は予想以上に多くて、子供向けだと思ってなめていたら、ひどい目に会う。アニメーションを減らして、静止画像を中心にしているせいか、データ量がやけに充実している。
 各港には、水族館があって、そこで海の動物に関する様々な知識を教えてくれるのだが、これをちゃんと見ておくことが何より大事だ。このゲームは要所要所でクイズをクリアすることが一番大事なイベントなのだ。そのクイズというのが、水族館で得た知識を試すもので、一般常識で解けるようなものではないのだ。面倒くさがらず、じっくりと知識を蓄えながら進んでいかないと、何度もゲームオーバーを見ることになってしまう。クイズにうまく答えられさえすれば、航海の日数も減らすことが出来る。100日という期限は、やってみると厳しいことが分かるよ。何度も言うようだけど、子供向きといってなめてかかると、このゲームは終わらない。
 ちょうど遊びに来ていた三歳になる甥に、このゲームをやらせてみたら、やっぱ、難しいみたいだった。でも興味は持ったようなので、こういうのって魅力はあるんだろうな、と思う。ただ、エデュテーメント、特に子供を対象としたものは、とにかくレスポンスの速さが命だと思う。待ち時間にあっと言う間に子供の気はそれてしまう。このゲームは大人も一緒に楽しめるほどによく出来てはいるけれど、ちょっと動作が遅いのが気になった。また、クイズに答えた後、次のクイズへ進むためにボタンを押さなければならないのもどうかと思う。クリック数が妙に多いとそれでまた飽きちゃうしね。あ、最後に一言。セーブはこまめに取りましょう。一発でクリアできるほど甘いソフトじゃないよ。それと、シャチのティコはゲーム中は何も助けてくれない。ちょっと寂しいね。

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TIME GAL


販売元:ハイテックラボジャパン
定価:8800円
対応機種:Macintosh


●TIME GAL

アニメキャラのゲームにしては珍しい、エッチ無しの、正統派アクションゲーム。既に、ゲームセンターや、メガCDなどで遊ばれていたものをMacに移植したもので、一部では懐かしの名作的な扱いをされているゲームだ。開発したてのタイムマシンを奪って逃走した悪党を、ヒロイン「レイカ」と共に追跡し、行く先々で仕掛けられた罠(全部で191箇所)をかいくぐって、悪を倒しタイムマシンを取り戻そうというストーリー。レベルは三段階から選べるが、一番簡単なレベルでも、難易度はかなり高め。ジョイスティックでなく、マウスで操作するから、更に難しい。

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TIME MACHINE MUSE


販売元:BMGビクター
定価:15800円
対応機種:Macintosh


●TIME MACHINE MUSE

PSY'Sの松浦雅也がプロデュースした、ノンMIDIミュージック・ツール。音楽フラグメントと呼ばれるフレーズや音の断片をキーボードに割り当てて、バックグラウンド(伴奏)データ上で、自由に演奏することができるので、楽器が弾けない人でも存分に音楽演奏が楽しめるようになっている。音楽に詳しい人なら、オリジナルの伴奏や音のデータを作成することも出来る。TOOL Xというシリーズの一つで、他に「TIMEMACHINE MUSE」のデータ・ライブラリー「TIMEMACHINE BASE」と、簡単MTV制作ツール「MAC THE CLIPPER」がある。

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ザ・漢方


販売元:カイムール
定価:28000円
対応機種:Macintosh


●ザ・漢方

生薬、漢方薬のデータベースCD-ROMだ。110種類以上の生薬について、処方対象、効能効果、用法、用量などが、写真やイラストとともに紹介されている。食材としてもふだんよく使うゴマや菊花、風邪薬としてお馴染みの葛根湯などの、原料から加工方法、薬効などのデータが幅広く用意されていて、解説も初心者でも分かるように平易に書かれているので、安心して使える。漢方薬といえば、読み方が分からない難しい漢字の名前も多いが、カタカナで読みが書いてあるし、病院などで漢方薬をもらった場合は、製剤番号からデータを検索できる。使えるCD-ROMだ。

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テーマパーク


販売元:エレクトロニック・アーツ・ビクター
価格:11800円
対応機種:Macintosh、Windows、DOS/V、Saturn、Playstation


●テーマパーク

テーマパークを作るゲーム、と言ってしまえばそれまでだが、これが中々奥が深い。実際、このゲームで遊んでると、ディズニーランドを作った奴って、一体どんな頭の構造してるんだろう、と思わず尊敬してしまうほど、テーマパーク経営って、難しく、そして面白い。
 ゲームは、まず土地を買って、そこに歩道を設置する所から始まる。歩道を作る、と一口に言っても、一体どうしてよいのやら途方に暮れてしまうが、ここが実は一番大事な部分なのだ。どのようなテーマパークを作るかを、この時点である程度頭に描いて、その全体をおおまかに表すように歩道を敷いていく。とりあえず正門前だけで考えて作ると、後でどんどん道が複雑になり、子供は迷子になるわ、出口が分かりにくいと文句を言われるわ、足が疲れちゃうと言われるわで、結局人気のない遊園地になってしまう。どんなアトラクションを作るより、道の整備は肝腎なのだ。
 そして、アトラクションやお店、植木や池、トイレなどを設置して、更に、メカニックや掃除人、エンターティナー(着ぐるみのキャラクターね)、ガードマンなどのスタッフを雇い、適切な場所に配置するのだが、これも結構頭を使う。人気アトラクションは奥に設置するとか、おみやげもの屋は出口の近くとか、フライドポテトの塩の量を増やせばのどが渇くから飲み物が良く売れるとか、それぞれのアイテムは相互に関連しあって、一つのテーマパークを形成する。そのへんを考えながら、しかも、お金が貯まってきたら、凄いアトラクションも作れるようになるから、そういう先の事も考えた配置にしておくとかね。ま、ある程度の見切り発車はしょうがないけど、とにかく基本は、ちょっとゆとりを持たせた設計にすることかな。
 開園すると、お客さんがやってきて、楽しんだり、怒ったり、色んな感想を持つ。一人でも多くのお客さんに喜んで貰うために、掃除を行き届かせたり、アトラクションの保守点検をしたり、道路標識を立てたり、花火を上げたり、新しい施設をオープンしたり、経営者は凄く忙しい。お客さんやスタッフ一人一人に表情があって、それを見てるのも楽しいけど、儲かるのも楽しい。細部までしっかり作られた、誰でも楽しめる凄いゲームが登場したもんだ。

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罪 -IMMORALE-


販売元:バウスターン
価格:9800円
対応機種:Macintosh


●罪 -IMMORALE-

女優石田えりが、巨匠ヘルムート・ニュートンと組んで20万冊のベストセラーとなった写真集のCD-ROMバージョン。CD-ROM化にあたって、写真集未収録の作品37点を新たに収録。基本的には256色のデータで収録しているのだが、24ビットデータを使ったフルカラー・インデックスも付属する。ヘルムート・ニュートンのはったりの効いた画面構成と色遣いは、Macintoshのモニター上では、より一層際だち、ちょっと薄っぺらな印象さえ与える。日本の女優としてはかなりの肉体の存在感を持つ石田えりの魅力と、ニュートンのはったりが激突して、実はどっちつかずではある。

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探偵物語


販売元:東映ビデオ
価格:9800円
対応機種:Macintosh


●探偵物語

探偵物語といえば、赤川次郎原作の薬師丸ひろ子主演映画を思い出してしまうのは、別に私が若いからではなくて、エキストラで出演したせいなのだけれど、今回のCD-ROMは、もちろん、松田優作主演のテレビシリーズの方だ。ベスパに乗ってて、SHOGUNのBAD CITYがテーマ・ソングのやつね。今から17年前の作品だ。私の目に焼き付いているのは、しかし松田優作の勇姿ではなく、中島ゆたかが、罪を暴かれながら、ゆっくりと服を脱いでいくシーンだったりする。
 それにしてもこの番組、監督陣が凄い。「最も危険な遊戯」の村川透、「俺にさわると危ないぜ」の長谷部安春、「豹は走った」の西村潔、「反逆のメロディー」の澤田幸弘、「関東流れ者」の小澤啓一。日活、東映、東宝のアクション映画の鬼才がずらりと揃っていた。脚本にはあの怪人田中陽造の名前もある。これだけでも、カルト人気があるのは当然だけど、更に松田優作人気もあれば、番組自体今見ても面白い。CD-ROMも出るよな。
 CD-ROM版「探偵物語」には、全27話のあらすじとシナリオ、登場人物リスト、制作者・出演者インタビュー、全予告編及び新番組用予告編のムービー、松田優作演じる工藤俊作の愛用した様々な小物のシーン毎の解説が収録されている。あの、ワケワカンナイ松田優作によるナレーションが入った予告編が全て収録されていたり、シナリオは、番組で変更された部分(異様にアドリブの多い番組だったからなあ。絶対台本通りにはやらねーぞー、と予告編でも叫んでるし)を、脚本と比べて読むことができたりと、「探偵物語」という番組に体する愛情がひしひしと伝わる内容になっている。インターフェイスも、ちょっと広すぎるのと明るすぎるのと綺麗すぎるのを除けば、3DCGによってほぼ忠実に再現された工藤探偵事務所を歩き回り、机やクローゼットをクリックすることで、様々なアイテムにアクセスできる仕掛けになっていて、凝ったものだ。
 ただ、このCD-ROM、データが全くリンクしない。それぞれのアイテムを見るときは、ただそれらを見るだけだ。例えば、人形のジェニーちゃんにアクセスしてみる。第二話で撃たれてしまったのジェニーちゃんの話が書いてある。では、第二話はどういう話だったっけ?と思うのは人情である。しかし、そこから第二話のあらすじを見るためには、まずジェニーちゃんのモードから抜けだし、Exitボタンで部屋を移動し、机の前に立ってから、左の引出しをクリックして、さらに引出しの一番上をクリックして、あらすじかシナリオを選ぶ画面からあらすじを選んで、そこに出てくる一覧表から第二話をクリックすれば、ようやく第二話サーフシティ・ブルースのあらすじが読める。これはいくらなんでも面倒クサすぎる。同じモードの中でもそうだ。例えばカメラをクリックする。画面左にカメラが印象的に使われているシーンが並び、右にカメラについての解説の文章が表示される。左のシーンをクリックすれば、そのシーンでのカメラの使われ方がムービーやテキストで表示される。ここまではいいよね。でも、次のシーンが見たいときに、そのままジャンプすることは出来ないのだ。まず、リターン・ボタンを押して最初の画面に戻ってから、次のシーンをクリックしなければならない。一覧表示から直接飛べるようになってれば、凄く使いやすいのに。
 「探偵物語」という番組は、たしかにヘンな番組だったけど、それは、作り手の過剰さがそのまま画面に出ちゃったからだ。だから、このCD-ROMが、過剰な作り込みでわけわかんなくなってるなら、それはそれで評価できるし、個人的にはそういうののほうがいい。でも、このCD-ROMには過剰な思い入れだけが見えてしまう。
 ダウンタウン・ブギウギ・バンドの「身も心も」が流れる中、傘をさして歩く工藤の、正に余分な、だからカッコよかったシーンを思い出す。

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東脳


販売元:ソニーミュージックエンターテインメント
価格:9800円
対応機種:Macintosh、Windows


●東脳

グラフィック・アーティスト佐藤理による、東洋思想ゴッタ煮アドベンチャーゲーム。タマシイを吸い取る魔の島トンノウに魂を奪われた主人公が、それを取り返すために旅に出る。そこで、生命の国、夢見の国、時間の国、欲望の国などで、輪廻を繰り返しながら、それぞれの生をまっとうするためのイベントに遭遇していく。そして9回生まれ変わった時、ついにトンノウの秘密に迫ることが出来る。かなり東洋思想が表に出た内容で、グラフィックや設定も、これでもかとばかり東洋を押しつけてくるのが気になるが、その分、主張はわかりやすいとも言える。



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