「MP3 a Go Go!!」
 一条真人著、秀和システム、2000円

著作権も大事だけど、それはそれとしてMP3は面白い

 MP3、つまりMPEGオーディオ1レイヤー3という規格は、CD一曲分のデータを元データの約十分の一に圧縮してくれて、しかも、音質が元のCDとさほど変わらないという夢のような規格だ。ただ、それだけに、簡単にインターネット上で配付できたりして、著作権問題も絡んで、何となくダーティーなイメージもあったりする。でも、そんなことはおいといて、個人的に楽しむ場合、この規格はかなり面白い。
 何が面白いって、とにかく、持ってるCDとか借りてきたCDなんかを片っ端からMP3化してハードディスクに貯めておくと、あっという間に巨大なジュークボックスができ上がることだ。最近のパソコンは、むやみとハードディスクの容量が多いから、1ギガ、2ギガの空き容量はすぐに作れる。仮に1ギガとしても、そこに5分の曲ならざっと250曲収録できてしまうのだ。これを流しっぱなしにすれば、有線放送みたいなもんだし、気分に応じて、好みの選曲で流せばジュークボックスになる。5CDチェンジャーって言ったところで、せいぜい75曲程度だから、コンポなんて相手にならない。しかもMP3プレイヤーに入れて外にも持ちだせる。音楽聴くならMP3って時代の到来だ。